実印を作成するベストなタイミングは?
自分の分身とも言える実印は、実は作成のタイミングで悩まれる方も少なくありません。
一般的に、どのようなタイミングで実印を作る方が多いのか調査してみました。
どんなタイミングで実印を作ればいいの?
高校・大学の卒業時
高校を卒業して大学へ入学したり、大学を卒業して就職するときは、一人暮らしを始める方が多くなります。
不動産の賃貸契約には認印があれば大丈夫ですが、印鑑を作る良い機会ですので実印も併せてセットで作る方が多くなっています。
また、アルバイトや就業先の給与振り込みで口座開設が必要となり、銀行印を作る機会でもあります。
セットで購入する際は、実印・銀行印・認印の3本セットを作ると良いでしょう。
20歳の誕生日、成人祝い
20歳という人生の節目は、社会から大人として認められるようになる大切な機会です。
大きな契約・買い物で使う実印は、押印の時にその責任が問われるため、大人になった証として20歳の誕生日プレゼントや成人祝いの機会に、両親や祖父母から贈られる方も多いものです。
プレゼントとして贈る場合には、耐久性に優れた素材を選び、実印と銀行印の2本セットを贈りましょう。
結婚をするとき、結婚祝い
特に女性の場合は、結婚をすると苗字が変わることがほとんどですので、持っている印鑑を作り直さなければなりません。
今まで実印を持っていなかった方も、この印鑑の作り替えを機に実印は作っておきましょう。
新しく家族を作る結婚という場面では、万が一に備えた保険の加入や保険金・遺産の受け取りということも、将来的な視野に入れておかなければなりません。
登録している銀行印の変更も必要になりますし、今後よく使われるのは新姓の認印になりますので、実印・銀行印・認印の3本セットを購入するのがおすすめです。
また、両親・祖父母など近い親族から、印鑑のセットをプレゼントしても喜ばれます。
車や家の購入を考え始めた時
実印を購入するタイミングとして特に多いのが、車・バイク・住宅など大きな買い物の購入を考え始めた時です。
このような契約には必ず実印と印鑑証明書が必要になりますので、用意しておかなければなりません。
ポイントとなるのが、購入を決めた時ではなく、「購入を考え始めた時点で、実印も注文する」ということです。
実際に、実印の作成や印鑑登録が間に合わず、購入予定だったものが買えなくなってしまったという方も少なくありません。
大切なお買い物のタイミングを逃さないためにも、前もって実印の準備をしておきましょう。
持っていた実印を破損・紛失した時
実印が欠けるなど破損によって使えなくなった場合は、同じ実印を使い続けることはできません。
印影の一部が写らなかったり、変化してしまうと登録している印鑑とは異なるものとされてしまいます。
そのため、新しい実印を作って、改めて住まいの市区町村役所に登録が必要になります。
また、実印を紛失してしまった場合でも、新しい実印を作り直してください。
「いつか出てくるだろう」と放っておくと、盗難にあって悪用されてしまう危険性があるからです。
早急に新しい実印に登録を変更するとともに、旧実印の盗難届を警察に出しておくことで、万が一トラブルに巻き込まれてもスムーズに相談することができます。
尚、破損の場合も、紛失の場合も、新規での印鑑登録ではなく、「改印手続き」という再登録の方法を行ってください。
新規で実印を登録してしまうと、旧実印の効力が有効になったままになってしまいますので、注意しましょう。