会社のゴム印作成で気を付けたい注意点
社名、住所、日付などを簡単に押印できるゴム印は、会社の必需品です。
大切なゴム印を作成する時に知っておきたい、注意点をまとめました。
会社のゴム印を正しく作成するコツ
ゴム印の用途を理解しておこう!
一般的な印鑑は、印面が動物の角や木材などでできていますが、ゴム印は印面がゴム素材でできている印鑑のことです。
会社の中では、住所や社名、日付などの他、勘定科目、封書の締印、「納品書在中」「速達」といったビジネス用語印など多岐にわたって使用されるため、作成や作り替えの多い印鑑でもあります。
ゴム印は通常の印鑑と異なり、摩耗や変形が起こりやすいことから、契約書類など大切な場面で使うことができません。
そのため、請求書、領収書、社内の一般文書、郵便物など手書きをするのが煩わしい場面で、代用するために作成されます。
ゴム印で実印登録はできる?
上記で述べた通り、ゴム印は印面がゴム素材でできています。
ゴムという素材は非常に安いため、手ごろな価格で作ることができますが、熱や強い圧力、摩擦などで変形したり、ひび割れや欠損を起こしやすいというデメリットもあります。
会社の実印や代表者印といった重要な印鑑は、印影を登録するため、変形や欠損がすぐに起こってはなりません。
また、実印登録を行うと、登録された印影に基づいて本人や会社の確認が行われますので、ゴムの破損によって印影が崩れてしまうと、実印として使えなくなってしまいます。
そのため、ゴム印では実印登録ができませんし、代表者印や銀行印など会社の重要な印鑑はゴム印で作成することはできません。
ゴム印を注文する時は用途に合わせて選ぶこと
組み合わせて自由に押せる「親子判」
同じ種類、同じサイズの印鑑に別々の内容で作成し、必要に応じて組み合わせて押印できる印鑑が、親子判です。
たとえば、「住所」「社名」「代表者名」「電話番号」と4種類の親子判を用意しておくと、用途に応じ、「住所」「社名」「電話番号」の3点で押印することもできますし、「社名」「代表者名」だけで押印することもできます。
非常に幅広い用途に使用することができるので、会社で使うゴム印としては非常に便利です。
ただし、全て1個ずつゴム印が作られるので、紛失してしまう可能性もあります。
親子判は同じ種類のものでないと、横幅や高さなどが一致しなくなってしまうため、保管には注意しましょう。
親子判の作れるお店は?
決まった文言でズレない、なくさない「一体型」
一体型のゴム印は、親子判と違って、事前に入れたいテキストを指定すると、それが1つの印鑑となって出来上がります。
全ての情報が1回で押せるので手間がなく、紛失の心配も少なくなりますが、会社の用途によって入れる情報を分けることはできません。
木製のゴム印を選ぶのが一般的ですが、印面文字が透けて見えるクリアボディのアクリル製ゴム印も人気があります。
また、押しやすさを重視するのであれば、持ち手(にきり)のついたゴム印が便利です。
一体型ゴム印の作れるお店は?
文字・数字が選べる「回転型」
回転型のゴム印は、ダイヤルを回すことで文字や数字を選ぶことができる印鑑です。
主に日付の押印として使われますが、曜日や時間が入れられるタイプや、一風変わった回転型ゴム印として、会社で良く使うビジネス用語を集めた印鑑も販売されています。